- 2009-07-07 (火) 17:42
- ガンダム
-
アムロ「水を飲ませてくれませんか」
老人「余分はないな。すぐ町だ、そこで買え」
脱走生活も数日を経たのか、ガンダムに積んである食糧も底を尽きたと思われます。町に到着し、アムロは食事を取れる店にはいりました。アムロがなんだか硬くてまずそうなパンと格闘していると、そこへジオン兵が数人やってきたのでした。
ジオン兵「おやじ、休ませてもらうぞ。13人だ。ハモン様、こちらへ」
アムロは店の中に入ってきた金髪の女性と目が合います。
ラル「オヤジ、まずはうまい水をくれ!」
やってきたのはランバ・ラル隊でした。
ラル「みんな、座れ座れ。何を食ってもいいぞ。作戦前の最後の食事だ」店主「あ、あの、このソドンは中立地帯でございますので戦争は・・・」
ラル「他でやる、心配するな」
ハモン「何もないのね。できる物を14人分ね」
せっかくラル隊長が何を食ってもいいといってくれたのに、何もないそうです。残念。まあ、こんな砂漠の町の食い物屋に潤沢に食料があるはずがないのですが。それよりも、13人のはずですが、ハモンさんは14人分注文しましたね。
ラル「1人多いぞ、ハモン」
ハモン「あの少年にも」
ラル「ん? あんな子が欲しいのか?」
ハモン「ふふ。そうね」
部下たちの前でなんて刺激的な会話でしょう(笑)
アムロ「あの、なんていうか、ご好意は嬉しいんですけど、僕にはいただけません」
ハモン「なぜ?」
アムロ「あなたに物を恵んでもらう理由がありませんので」
まあ、そりゃ、店に入ってきた時に目を合わせただけなのにおごられてしまうというのも気味が悪いですよね。
ラル「ハハハハッ。ハモン、一本やられたな、この小僧に!」
ハモン「君の事をあたしが気に入ったからなんだけど、理由にならないかしら?」
ええ・・・あんまり・・・(-_-;
アムロ「僕、乞食じゃありませんし」
ラル 「気に入ったぞ、小僧。それだけはっきりものを言うとはな」
まったくです。きょう日、マスコミなんて「乞食」という言葉自体NGにしてしまっていますもんね。あと、「障がい者」とか平仮名にしたりとかするのも個人的に違和感ありまくりでかえって差別を助長しているような印象すら持ってしまいます。言葉狩りっていうんですか、どうにも釈然としませんね・・・って話が横道にそれてしまいました(^^;
ラル「ハモンだけのおごりじゃない、わしからもおごらせてもらうよ。なら食っていけるだろう? ん?」
え? つまり、2人分おごり? それはさすがに食べきれない気が・・・。
ジオン兵「隊長、怪しい奴を捕まえました」
ラル「スパイか?」
なんと、アムロを探しにきたフラウ・ボゥが捕らえられてしまいました。さらに、それを見たアムロが「フラウ・ボゥ!?」と名前を呼んでしまいました。相変わらず迂闊すぎです。
ハモン「あなたのお友達ね?」
アムロ「え、ええ・・・」
しかも、フラウ・ボゥは連邦の制服を着たまま出てきたので、アムロの素性もある程度バレてしまいました。
ラル「放してやれ」
ジオン兵「いや、しかし・・・」
ラル「いいから」
ランバ・ラルはアムロに近寄ります。
ラル「いい目をしているな」
おもむろにランバ・ラルはアムロのマントをめくり、アムロがこの状況で銃を抜いていることを確認します。
アムロ「・・・」
ラル「フフフ、それにしてもいい度胸だ。ますます気に入ったよ。アムロとかいったな?」
アムロ「はい」
ラル「しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ。頑張れよ、アムロ君」
アムロ「は、はい、ラ、ランバ・ラルさんも、ハモンさんも、ありがとうございました」
フラウ・ボゥを連れてそそくさと店を出ていくアムロ。アムロの分のお勘定はたぶん、ラル大尉が払っておいてくれるでしょう。
ラル「おい。あとをつけろ、ゼイガン。この近くにいる連邦軍となれば木馬ぐらいしかおらんはずだ」
アムロは途中でバギーを降り、フラウ・ボゥと別れます。まだホワイトベースには戻る気はないようです。フラウ・ボゥはそのままホワイトベースに戻り、グフを見たことをブライトたちに伝えますが、まんまと尾行されてホワイトベースはゼイガンに見つかってしまうのでした。
木馬発見の報告を受けてランバ・ラルのグフとザク1機が出撃。グフたちが砂漠で寝転ぶアムロの頭上を飛んで行きました。
アムロ「ホワイトベースを見つけたのか? フラウ・ボゥがつけられたんだ!」
ホワイトベースからはガンキャノンとガンタンクが応戦しますが、大して役に立ちません。ホワイトベース後方に回ったザクをミライが機転をきかせ全速前進させてジェット噴射を浴びせて撃破したり、ホワイトベースに張り付いたグフを背面飛行で振り落としたりと孤軍奮闘です。
やっとガンダムが到着し、グフと一騎打ちになります。ガンダムのビームライフルでの射撃を上体だけ動かしてよけるグフ。
ラル「正確な射撃だ。それゆえコンピューターには予想しやすい」
そうは言ってもかなりリスキーな避け方だと思うけど。
ガンダムとグフはビームサーベルで斬り合い、偶然にもお互いのコクピット付近の装甲が切られて、操縦席がむき出しになります。グフが薙ぎ払ったところをガンダムが間一髪でしゃがんで避け、グフの両腕を切断します。勝負はガンダムの勝ちです。同時に双方の操縦席から相手の姿が確認できるほど接近していました。お互いの姿を確認する2人。
アムロ「・・・やっぱり」
ラル「お、お前は? さっきの坊やか。ア、アムロとかいったな!」
そのままガンダムはグフのバックパックをビームサーベルで突き刺します。爆発寸前でランバ・ラルはガンダムにワイヤーをひっかけて脱出します。
ラル「見事だな。しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!」
アムロ「ま、負け惜しみを!」
グフの爆風にまぎれてランバ・ラルは逃げ切りました。アムロはホワイトベースに戻ることになりましたが、当然ながら脱走の罪で独房に入れられます。
ブライト「どんな理由があろうとチームワークを乱した罪は罪だ」
アムロ「一方的すぎます、僕だって好きでホワイトベースを降りたんじゃない。僕の言い分だって聞いてくれても!」
アムロは駄々をこねまくりますが、誰ひとり聞く耳を持ってくれません。
アムロ「・・・僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ。一番、一番うまく使えるんだ!」
ラル「うぬぼれるなよ、お前の力で勝ったのではない。ガンダムの性能のおかげで勝ったのだ!」
ラル「フフ、いい度胸だ。だからハモンに気に入られたという訳か。奢らせてもらうよ、アムロ君・・・」
脳内変換されるランバ・ラルの最後のセリフ。
アムロ「・・・僕は、僕はあの人に勝ちたい」
アムロは自分勝手な言い分を叫ぶことをやめました。ランバ・ラルとの戦いを通じて大きく成長したようです。
つづく。
この話は劇場版も含め非常に印象的な1話ですね。アムロは敵にも味方にも「ガンダムの性能が高いおかげだ」という評価しか得られていないことに気づきます。これまでガキっぽかったアムロが考えを改めるようになる大きな転機になるのでしょう。
機動戦士ガンダム 第19話『ランバ・ラル特攻!』 1979/08/11放送
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